◆兵庫県内最大規模の湿原群

宝塚市西谷地区、宝塚西谷の森公園近く。ここに、兵庫県内最大規模の湿原群 「丸山湿原」
があります。丸山の南西側の山間に位置する5つの湿原からなり、
湧水湿原(ゆうすいしつげん)と位置づけられています。
平成26年4月に、宝塚市教育委員会により「宝塚市天然記念物」に指定され、 現在は県の
天然記念物となっています。
湿原群周辺の各所には風化の進んだ「はげ山」があり、土は非常に細かく、 粘土に近い
シルトとなっています。(シルト:岩石が壊れてできた、砂より 小さく粘土より粗い破片や
粒子のこと)。
雨が降ると、このシルトが流れ出し、谷底はシルトで埋められます。
シルトで形成された谷底に水が停滞し、湿潤な立地が形成され、これが長い 年月をかけ堆積
していきます。こうしてできたのが、丸山湿原と考えられて います。
丸山湿原には、湿原でしか見ることのできない貴重な湿原生植物が 多数生息しています。
この湿原生植物を絶やさないためにも、湿原の保全は 大変重要な課題です。