川西里山クラブ

私たちの活動

BLog

 

About

川西里山クラブの概要

川西里山クラブの概要

川西市主催による森林ボランティア講座が平成16年から開催され
その受講生(1・2期生)によりクラブ発足されました。(平成17年4月設立)
 
<川西里山クラブ設立趣旨(設立計画書よりの抜粋)>
・里山現状
 川西市は市域の約40%、2,100haが森林であり、この街の住人である私たちはこの豊かな緑を守ってゆくことが責務であると考えます。また、市北部は古くから茶の湯専用の高級炭として知られる一庫炭の生産地として、その原木となるクヌギを数百年にわたって植え続けてきました。
 そのため、日本有数の里山としての評価が高まり、この度、環境省から国内の「里地里山保全再生モデル事業実施地域」に選定されました。
 ところが、このような歴史ある川西市の森林の現状は全国の里山と同様、ほとんど管理されていないのがその実態です。

・森林ボランティア講座受講生によるクラブ発足
 幸いなことに、私たちは川西市及び林業研究会及び山下古城山管理委員会などの関係者の支援を得て、過去1年間にわたって森林ボランティア講座を受講した結果、森に対する理解をさらに深めることができました。また、山下古城山の南側斜面を活動地として提供していただくことになり、その活動をさらに具体化することができる段階に達し、川西里山クラブを立ち上げました。

活動ブログ

 
森林ボランティアとは「森林所有者との森林整備の方法について契約し、契約に
基づいて自主的に森林整備を進める市民及び市民グループ」と定義されています。
しかし、私たち森林ボランティアのみでこの広大な川西の森を維持管理できるとは
到底思えません。私たちの活動を通じて、市民をはじめ、あらゆる関係者の方々が
森の大切さを認識し、その保全活動に対する理解をさらに高めていただければ、
必ず、森は守られると信じています。
その意味で、私たちはこれを機会にさらなる森林ボランティア活動の飛躍を目指して、
自主的に活動すべく、森林ボランティア団体をスタートさせたいと考えます。
(平成17年3月16日(水)設立総会開催)


里山林の若返りが求められている

 高度成長期以降、日常的に使っていた薪や柴が電気ガスに置き換わり、里山の広葉樹林は利用しなくなりました。放置された里山では樹木は大径木化が進み、また林床は薄暗くなってきています。
 このような里山を何も手を入れずこのまま放置し続けるといろいろな問題が生じて来ます。
  今ナラ枯れの被害が拡大しています。ナラ枯とはカシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介するナラ菌により、ナラ等が集団的に枯れる伝染病的被害で、特に大径木が枯死します。
 また、生物多様性の視点 からは、明るく若い林内を生息場所とする動植物が激減 しています。
 里山林の広葉樹の多くは、大径化すると萌芽能力が低下するため、森林としての持続性も低下しています。
 
 私たちの活動地で初めてナラ枯れを発見したのは2011年の夏でした。その折は「かしながホイホイ」を感染した木に巻きつけて処理しました。
   (2012年5月26日(土) 臨時 (カシナガ対策))
 その後カシナガの被害が増大する事もなく、特にカシナガ対策はしていませんでした。コナラの木々は青々と元気そうに見えており、安心していました。 しかし、コナラの大木をよく見ると葉っぱは緑で元気そうですが、根本にフラスが出てカシナガに感染している模様です。
 対策として、2013年から大木になっているコナラ林の皆伐(2013年度と2014年度各625㎡。2015年度2,500㎡を予定)と極僅かですが、毎年皆伐してその跡地にクヌギの植樹を実施し、森林の若返りを図っています。
 皆伐で伐採されたコナラは薪に利用し、薪をピザ店にもお願いして購入をして頂いております。また、2014年10月から新たにピザ店とも契約が出来てこの循環が軌道に乗ってきました。
 ここで大事なのは秋から冬に伐採したコナラはカシナガの幼虫がいるかもしれないのです。それで十分乾燥させてからの持ち出しを徹底しています。
 この作業にヒントを得たのは小面積皆伐と薪による資源利用を組み合わせることで、高齢化が進んで様々な問題を抱えるようになった里山林を若返らせ、地域社会での生活に新たな価値を付け加える実践的な里山林管理手法です。


薪を作ってナラ枯れを防ぐ

 ナラ枯れ の拡大、生物多様性の劣化、次世代の樹木が育たない、といった様々な問題を解決するためには、今まで実践してきた間伐ではなく、小面積の皆伐を導入することによって、若い林がモザイク状に混じる里山林へと誘導していく必要があります。
 5年間にわたり地域社 会と研究者との協働で実践してきた社会実験の成果をもとに、小面積皆伐と薪による資源利用を組み合わせて、里山林の若返りとともに地域社会での生活に新たな価値を付け加える里 山林管理手法を下記研究成果報告書から学び実勢しようとしています。

WORKS

川西里山クラブが目指すもの

・川西里山クラブの目指すもの

 
豊かな川西の森の再生を通じて「市民と森との共生」を目指します。
活動指針
①森林などの自然環境の維持・保全
② 森林を通じての歴史・文化の伝承
③里山林の整備
④森で学び、遊び、地域とふれあい、健康を維持すること
⑤その他前項目の目的達成に関すること
・森を伝える
 川西の森の現状をあらゆる機会を通じて、市民の皆さんに伝えることを行います。
この他所にはない魅力的な歴史と文化の森を知ってもらうことにより、より多くの
サポーターの方々の参加を期待できると信じています。また、子供たちとの交流も
積極的に行います。次世代を担う子供たちが森へ親しむ体験をすることは、
必ず川西の森を守り続けてくれることと期待しています。
森を楽しむ
 森林管理の作業は体力的に厳しいものがあるのも事実です。しかし、森は私たちの
心身を癒してくれるのもまた事実です。新しい草花の発見、野鳥・虫たちとの語らい、
そして何よりも作業を終えた森から明るい陽光とともに受け取る快い満足感は他のもの
に変えられない心地よさです。また、切った木を利用しての、薪づくり、しいたけ栽培、
クラフト作りなども楽しみの一つです。
 


森林ボランティア活動 <生物多様性保全&自然とのふれあいの場のために>

                            会長 辻本 哲
私たち「川西里山クラブ」は2005年に川西市主催の森林ボランティア活動の講習会受講修了生の有志によって設立しました。
 活動地は2006年より「妙見の森」(妙見の森ケーブル山上)
ふれあい広場を中心に(40ha)に移し現在まで続いています。
会員数は現在51名、平均年齢は66歳です。例会は月2回他に随時臨時で開催します。

 コナラ・林の雑木整理と間伐により、伐採した木の利用(シイタケ栽培、薪)また、2011年度より林床を利用して、本しめじの栽培に挑戦しています。2012年度からコナラ・クヌギ林をほんの少しが皆伐(20m×30m)し、クヌギの植樹(80本)を実施しております。

 妙見の森ケーブルは冬期運休されます。しかし、この時期活動しないと冬場の山仕事(樹木の伐採)が出来ません。歩いて登る折に多くのエドヒガンを見け、保護しました。
 私たちの活動の成果も相まって、2010年兵庫県知事「くすのき賞」受賞、2014年10月全国育樹活動コンクール入賞しました。また、活動地は、2011年エドヒガン群生地として川西市の天然記念物認定を受けております。特に日本森林学会が2013年から開始した「森林遺産」(台場クヌギ)に認定されました
 
 市民の方々には、講師を招いて「里山観察会」小学生には「里山体験学習」(川西市では教育委員会から実施の依頼により実施)黒川里山祭りに参加。エドヒガン種取り祭。等などを実施し里山のふれあいを市民の皆さんと楽しみながら実施しています。

Access

アクセス

川西里山クラブの活動地は「のせでん・妙見の森」です!

■公共交通機関&徒歩
阪急川西能勢口駅から妙見口駅下車
徒歩約20分。
もしくはケーブル黒川駅行きバス
(本数少なく運休日あり)
■車
国道477号線沿いケーブル黒川へ(有料駐車場あり)

Drone Shot

妙見の森空撮(音が出ます)

Join us !

仲間を募集しています

一緒に活動しませんか!
・活動場所:川西市黒川妙見の森(能勢電鉄妙見ケーブル山上駅付近)   
・活動日:毎月第1水・日曜日+第3日曜日 冬期は変動あり 臨時活動あり
     (毎月の活動予定日をブログに掲載)
・活動時間:9時30分〜15時
・会費等:年会費1000円。ボランテイア保険料500円(年間)