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 猪名川町史の発行

昭和57年(1982)6月1日、当時の猪名川町役場総務課に「町史編さん担当」が置かれ猪名川町史編集事業が始まりました。7月には分庁舎に「町史編集室」が移転し、資史料の調査収集を開始しています。 翌58年には村井康彦氏を委員長とする「猪名川町史編集専門委員会」が発足。先行する近隣市史と類似しないよう京都大学系統の諸先生方を迎えました。
まず60年には町制30周年記念として、写真入りコラムや用語解説を付けた「猪名川町歴史年表」を発行。
また、資料の紹介や編集の状況を「編集通信いながわ町史」で全16回にわたってお知らせしました。「猪名川町史」は第1巻が62年に、最終刊の第4巻が平成5年(1993)に発行され、全5巻の編集発行に心血を注いだ町史編集室長中前磐氏は、その後猪名川町文化財審議委員長を務めるなど町の歴史文化振興に尽力し、平成17年に惜しまれつつ75年の生涯を終えられました。

 

猪名川町の誕生

昭和22(1947)年、地方自治法などの制定により、地方自治の充実強化が図られました。当時は国も地方も財政は窮乏しており、小規模町村は財政難から全国的に合併が進みました。この頃北摂地域では「田園都市大川辺」や「北摂都市(仮称川辺市)」などの合併構想が次々と立案されています。  同28年「町村合併促進法」が制定され、六瀬村・中谷村は“規模の適正化”を求められました。当初は東谷村(現川西市)との3村合併や、西谷村(現宝塚市)多田村(現川西市)を含む5村合併を希望しましたが、昭和30年六瀬村と中谷村の合併によって猪名川町が誕生しました。  町役場開庁式は4月10日午前10時から旧中谷村役場で行われました。祝賀会は6月1日、公民館で開催され、小・中・高校生たち約2千人は祝賀歌を歌いながら旗を振って各地域を歩き、演芸会や映画会が公民館と各学校で行われました。