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緑の環境クラブ

①里山の整備
  緑の環境クラブのメインの活動です。三田市と協定を結び、同市立有馬富士森林公園で、手入れがされず荒廃している里山の手入れをしています。隣接する県立有馬富士公園でも活動中です。原則として水、土曜の週2回、午前中の作業です。主に、繁茂したササを刈り、常緑樹を間伐して林の中に日の光が差すようにするのです。里山管理にあたっては、数か所のエリアを決めて植物の生育や分布を調べる植生調査を実施し、手入れ後の植物の変化を調べています。北摂地域の植生に合ったエノキやヤマアジサイなどの植樹も試みています。


 ②子供たちへの環境体験学習
 三田市立松ヶ丘小学校や伊丹市立緑が丘小学校などの4年生を対象に、里山と人間とのかかわりや里山のもたらす恵み、燃料革命による里山の荒廃などを共に学んでいます。また、県立有馬高校や関西学院の生徒・学生の公開セミナーにも協力しています。里山に育つ植物を観察し、ササを刈り常緑樹を伐る体験をすることで、子供たちが自然環境と生物多様性の大切さを学んでくれることを願っています。


 ③里山の恵み
毎年7月には、県立有馬富士公園夢プログラムの一環として、キノコ観察会を催します。公園北西部に広がる「ぬかるみの森」で、専門家の指導を受けながらキノコを採集し、茅葺き民家に持ち帰って種類を調べます。この森はふだんは入れない場所で、豊富なキノコがあります。お昼には別に準備したキノコ汁をみんなで味わいます。また、春には山菜を食する会を開きます。タラノメやコシアブラ、タケノコなど里山で集めた食材を楽しみます。


 ④イベントへの参加
 県立有馬富士公園で毎年春と秋に開かれる有馬富士フェスティバルに、活動団体として「電気ペンと木でつくる小さな飾りもの」を出店しています。里山管理活動で生まれる間伐材を輪切りし、電気ペン(木を焦がすことで絵が描ける)で子どもたちに自由に絵を描いてもらいます。これに革紐をつけると自分だけのペンダントの出来上がり。子供たちにとても人気があります。秋にはフラワータウン市民センターまつりでもバザーとともに出店します。

 ⑤各団体との協力
 兵庫県の里山博物館構想を受けて設立された北摂里山博物館運営協議会に、緑の環境クラブも会として参加。代表が協議会委員に加わっているほか、2012年度から始まった北摂里山大学の講座(フィールドでの里山管理実習)を支援しています。また、三田市の緑の少年団と連携し、野鳥の森での巣箱設置、樹木の名札かけなどの事業を進めてきました。県のカシノナガキクイムシ被害調査や、東京歯科大教授によるマイマイガ実態調査にも参加してきました。


 ⑥酸性雨の調査
 会の発足とともに酸性雨の調査を開始しました。当時は松枯れが進んでおり自然環境と酸性雨との関連が指摘されていたためです。雨が降るたびに会員有志が自宅で試薬を使って酸性度を調べ、その平均を記録しました。当初は10か所以上でしたが、後に5か所に集約しました。おそらく三田市でもっともきめ細かで長期にわたる調査活動でしたが、2013年末をもってこの活動は終了しました。










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